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Analog Synthesizer Lecture
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クラシック/ジャズ/ロックの音楽理論(2):

 クラシックの理論を学ぶ場合、恐らく最初は和声学を、次に対位法を習う事になると思います。対位法はやらないケースもあると思いますが...うるさがたは、この二つは微妙に関係してるもので、とか色々言いますが、ま、そんな理論家の人は放っておきましょう。

  

和声学と対位法で教科書としてよく使われる本。良く寝れます。

 

 大雑把に言って、和声学ではある瞬間に鳴った複数の音(コード)、譜面で書いた場合の縦方向の音が、どのようにつながって行くか(横方向に動いて行くか)?を勉強します。これは、ジャズやロックの理論でもコードプログレッションと言っているのと同じです。ただ、和声学の場合、コードプログレッションよりも厳格につながり/動きが規定されます。

 ポップス系コードプログレッションの本色々

 

 (なお和音は3つ以上の音が鳴ったもので、2つの音が同時になるのは重音だ、という説もあります。この問題は以前、私が関わった著作権裁判の「どこまでも行こう裁判」の意見書作成時に「和音をどう定義するか?」で検討した事がありましたが、とりあえず2音でも和音と見なす、という事で決着しました。そのまま裁判は勝訴したので、裁判所でこの問題を討議する時には、2音でも和音という考えが尊重されるかもしれません)

 

 厳格なクラシックの和声学を上手く利用すると、いかにもクラシックっぽい和音の音楽を作れます。ジャズ/ロック系の理論しかやらなかった人が、ちょっとクラシックっぽい雰囲気を曲の中に入れようとして失敗するケースは、この厳格な和声学の書式にのっとった和声の書き方をしていない事が原因となります(過去の経験から低音が半音進行した時に上側の声部に持ってくる和音でコケる人が多い)。

 

 これに対して対位法は1つのメロディー(メロディーじゃなくてもいいけど)ラインに対して絡む別なラインを勉強するといえます。対位法で有名な教科書となるのは JJフックスの書いた「Gradus ad Parnassum」という本でしょう。対位法自体は厳格な規定があり、それに沿って音をつないで行くわけですが、現在ではかなり自由に書いたラインでも対位法的というようです。

 Gradus ad Parnassum、徐々に電子書籍化され始めてるので慌てて高い古本を買わない方が得かも...

 

 そもそも、そんなに厳格に禁則守って作るなら、禁則データ入力したコンピューターに作業やらしたら?と思ったりするわけですよね。と、そんな事を言い出すと、このページの根本が覆っちゃいそうですが...とりあえずは1つのラインに対して動きが自然に聞こえるラインを作れるので、バンドなんかで複数の人が歌パートを取るようなケースでは、誰かが勉強しとくと便利かもしれません。また、曲の途中でバロックっぽい雰囲気とか入れたい時に応用すると、結構カッコいいです。

 

 ただ、和声学も対位法も、物凄く耳の良い人は無意識のうちに体得してるものだ、というのはあると思います。

 

 で、結局クラシック的な和声学と対位法を学んでそれに固執すると、安心して聞けるけど、ちっとも面白くない音楽が作れます。ここから脱せなかった人は、まあ、一生ゴタクを並べるタイプの人になるわけなんで、注意しましょうね。

 

 実際のところ、対位法的手法を紹介した近代の曲なんかでも、よ〜く音を聞いてみると全然対位法じゃなくて、ただたんに演奏し始めるタイミングをずらした輪唱になってるだけだったりするのもあったりします。でもカッコ良いからいいじゃん!みたいな...ま、結果が良けりゃ何やっても OK です!



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