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シンセ用語集:ハ行

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・倍音

 音色を作る要素。ハーモニックス,高調波ともいう。

 ほとんどの楽器の音は演奏した音程(基音)の他に高い周波数の倍音という成分が含まれている。音は基音だけでは非常に柔らかく聞こえる(口笛やフルート系の音になる)。実際の音にはこの基音の上に様々な音程の倍音が含まれて固い音として聞こえるのである。

 倍音の一つ一つの波形は純粋なサイン波である。この倍音(サイン波)が色々な音程で組み合わさることによって,色々な音色ができる。解析してみると複数の音程の柔らかい音が鳴っているのだが,これが人間には1つの音色として聞こえているわけである。

 この倍音は非常に数学的な規則正しさで音に含まれている。たとえばピアノやバイオリンのように弦の振動による音やトランペットのような金管楽器では図のように,弾いた音程,その音のオクターブ上の音,その5度上の音...というように順次高い音程の倍音が積み重なっていく。

 倍音は上に行くにしたがって音程の幅がせばまっていく。これらは下から順に基音(ファンダメンタル),2倍音,3倍音,4倍音...n倍音というように呼ばれている。実際人間の耳には多いもので 2000倍音近くまでの倍音を感じ取っている。

     G136

     基音(1倍音)から12倍音までのピッチ
 

 仮に基音の周波数が 100Hz だった場合、2倍音は 200Hz、3倍音は 300Hz、4倍音は 400Hz、5倍音は 500Hz...となり、n倍音は、n x 100Hz という事になる。つまり、2倍音の周波数は基音の2倍、3倍音は基音の3倍、4倍音は4倍...となっているわけである。

 もし、基音が 180Hz なら2倍音は 360Hz、3倍音は 540Hz、4倍音は 720Hz...となる。

 普通聞く音の倍音構成は一定ではなく、常に変化している。例えばピアノのような音は、鍵盤を叩いた瞬間に多くの倍音が含まれるが、徐々に上の倍音が減って行き、基音に近い倍音が残って消えて行く。
 

 通常のアナログ・シンセサイザーでは VCO で倍音の多い波形を作り,VCF でその中から不必要な成分を取り除く形で音を作っている。このように元の倍音が多い波形から不要な倍音を引いて音を作るタイプを減算方式または減算合成という。


 最近のデジタル・シンセサイザーでは,倍音を1つ1つ積み上げることによって音を作っていく加算方式を採用している物もある。また、ヤマハの DX-7 のような FM 音源( F.M. の項で説明)では2つの波形を掛け合わせる事で音を作り、これを乗算方式と呼ぶ。

 アナログ・シンセサイザーでも倍音加算や乗算方式で音を作る事は可能である。ただし、かなり根性が必要(倍音加算の場合は倍音の数だけ VCO が必要なので予算も必要)。

 なお、打楽器のような衝撃音や,風の音などは上記のような規則正しい倍音以外の音を含んでいるが,これらは非整数次倍音と呼ばれている。例えば鐘の音は非整数次で構成されている。

 

      

 <動画>1〜16倍音までを足して聞いて行く。

 ひとつひとつの倍音は別々な音程に聞こえるが、それが一緒に鳴るとひとつの音の音色として聞こえるのがわかる。

 非常に耳の良い人になると、音に含まれる細かい倍音構成まで聞き分けられる。

 


・倍音加算方式(Additive Synthesis)

 シンセサイザーの音作りの方式の一つ。音の構成要素である倍音を積み上げることにより音を作っていく。

 我々が聞く音の多くはサイン波という非常に柔らかい音(たとえばフルートのような)が複数組み合わさって成り立っている。この組み合わせは非常に数学的/規則的な構成となっている。倍音加算によるシンセサイザーは,このサイン波(倍音)を組み合わせることによって音を作り出す。

 デジタル処理により厳密にコントロールされた様々な周波数のサイン波(倍音)は,複数の音程としてではなく,1つの硬い音色として人間の耳に認識される。実際に我々が聞く音は時々刻々と,この倍音の構成が変化していく。

 一般的なアナログ・シンセサイザーでは硬い音をフィルターによって柔らかくすることにより音作りをしているが,倍音加算ではこの逆で柔らかい音を組み合わせて硬い音を作り出しているわけである。

 DKI の GDS や"Synergy" ,"Fairlight CMI" の倍音加算ページによる音作りはこの方式を使用している。またサンプリングしたサウンドの倍音構成を解析し,それを元に倍音加算で音を作る機能のあるシンセサイザーもある。"リシンセシス"、倍音減算方式の項も参照。

 


・倍音減算方式(Subtractive Synthesis)

 シンセサイザーの音作りの方式の一つ。豊富な倍音を含む音源の不要な部分をフィルターでカットして音作りをする。アナログシンセサイザーの基本的な音の作り方である。

 アナログ・シンセはこの方式しか出来ないと思われがちだが、倍音加算FM 方式の音作りも可能である。

 なお、倍音加算は普通に使われる言葉だが、倍音減算という言葉はあまり使われない。Subtractive Synthesis の方が一般的かもしれない。


・ハイ・ノート・プライオリティ (High Note Priority)

 高音優先。

 鍵盤を複数押さえた場合,その中の最高音を発音する方式。初期のプリセット・シンセサイザーに多かった。

 これはオルガン奏者などが,押さえた和音の最高音をメロディーにするブロック・コード奏法を使用することが多いため,オルガンの上に置いて使用する頻度の高かったプリセット・シンセで演奏しやすいようにしたためである。

 


・ハイパス・フィルター (Hi Pass Filter)

 VCF のモードの1つ。

 カットオフ・フレケンシーで設定したより低い周波数の倍音をカットする。結果,低域成分をカットした硬い音が作られる。略して HPF、HP と書く事がある。
 

     G139

ハイ・パス・フィルターのカットオフ・フレケンシーを上げ下げしたサウンド。音源は鋸歯状波。

ロー・パス/バンド・パス/ハイ・パスのサウンドを順番に聞いてみる。

 


・バイパス (Bypass)

 エフェクトなどで、効果をつけずに入力信号を素通りさせて出力におくること。

 


・ハイブリッド (Hybrid)

 混成の意味。

 シンセサイザーではアナログデジタルの両方の技術を取り入れた機種をさす。たとえば PPG の "Wave 2.2" ではオシレターはデジタル方式だが VCFVCA にはアナログ方式を採用している。

 


・パーカッション (Percussion)

 打楽器の総称。

 古いシンセサイザーでは打楽器のように立ち上がりの鋭いサウンドや,エンベロープディケイなどをこう呼ぶこともある。

 


・波形

 読んで字のごとく波の形。

 音の違いは全て,この波形の違いによる。通常,変化していく波の1周期分を波形と呼んでいる。オシロスコープなどの機械を使うと,その変化を直接目で見ることができる。

 波の縦の大きさは音の大きさ(振幅),数の多さは音程(周波数),波の形は音色(倍音の含み具合)を表わしている。実際には音色だけでなく,振幅,周波数も含めて波形と呼んでいることが多い。

 音の3要素については"こちらを参照" 。

 


・パス(Pass または Path)

 日本語では同じパスであるが、英語の場合 PassPath の2つがある。

・Pass は通過の意味で、VCF のモードで、ローパス(Low Pass)バンドパス(Band Pass)ハイパス(High Pass)等があり、ローパスなら低周波成分だけを通過させる(=高域がカットされる)フィルターとなる。

 VCF のモードを切り替えられるタイプのシンセサイザーの中には、モードの事を PASS MODE と表記している機種がある。

 

・Path の場合は経路という意味で、例えば信号が通過している経路を SIGNAL PATH と呼んだりする。シンセサイザーによっては FILTER PATH と言ったような表記をしている機種もある。

 


・パッチ (Patch)

 システム/モジュラー・シンセサイザーではシンセサイザーの基本となる部分がバラバラに動作するように設計/配置されている。こういった機種では音作りに必要なモジュールを接続して音を作っていくわけだが,この接続のことをパッチと言う。また接続に使うケーブルをパッチ・ケーブル,パッチ・コードと呼んでいる。

 


・ハード・シンク (Hard Sync)

 オシレター・シンクの事。

 通常シンセのシンク機能と言った場合は,このハード・シンクをさす。シンクの項参照。

 


・ハーモニクス (Harmonics)

 倍音の項参照。

 


・パルス・シェイパー (Pulse Shaper)

 入力されたオーディオ信号からトリガー信号を作り出すモジュール。

 テープ・レコーダー等に記録したクリック信号音を元にアナログ・シーケンサーのステップを進めたいときなどに使用する。

 


・パルス波 (Pulse Wave)

 矩形波の形が上と下の比率が50%なのに対し,この比率が違う波形。非対称矩形波とも呼ぶ。

 10% のパルス波なら上の長さが 10% に対して下が 90% というようになる。この幅を LFO 等で連続的に変化させると,疑似的なコーラス効果が得られる。これをパルス・ワイズ・モジュレーションと呼び PWM と略して書く。オシレター数の少なかった初期のアナログ・シンセではこれを利用した分厚い音作りは必須のテクニックであった。

          G148

最初パルス幅を50%から徐々に太くしていき(90%にしていく)、次にこれをLFOで動かしてPWM効果をえる。

 → "シンセ講も参照"

 


・パルス・ワイズ (Pulse Width)

 パルス波の幅のこと。

 図のようにパルス波の上下の部分の比率を%で表わして表現する(T2/T1)。たとえば 90% のパルス波は波形の上の長さが 90 に対して下の長さが 10 となる。

          G149

注:Pulse Width の読み方は、古いローランドの文章にしたがって、パルスワイズと表記しています。

 → "シンセ講座も参照"

 


・パルス・ワイズ・モジュレーション (Pulse Width Modulation)

 パルス波の項参照。

 


・バンドパス・フィルター (Band Pass Filter)

 カットオフ・フレケンシーで設定した周辺の倍音だけを通過させるタイプのフィルター。略して BPF または BP と書く事がある。

          G151

バンド・パス・フィルターのレゾナンスを4にして、カットオフ・フレケンシーを上げ下げしたサウンド。音源は鋸歯状波。

ロー・パス/バンド・パス/ハイ・パスのサウンドを順番に聞いてみる。


・バンド・リジェクト・フィルター (Band Reject Filter)

 バンドパス・フィルターの逆で,カットオフ・フレケンシーで設定した周波数の位置の倍音だけをカットするタイプのフィルター。ノッチ・フィルター(Notch Filter)ともいう。

 搭載しているシンセサイザーはめったにないが,EMSのシンセサイザー等には採用されている。

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バンド・リジェクト・フィルターに鋸歯状波を送り、カットオフ・フレケンシーを上下する。

 


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・PWM

 Pulse Width Modulationの略。パルス波の項参照。

 


・BBD

 Bucket Brigade Deviceの略。アナログ遅延素子とも言う。

 複数の半導体をつなげ,入力信号をバケツリレー式に次の段に送っていく。これを数百段繰り返すことにより,入力信号を遅延させたりビブラートをかけたりできる。

 1970年代後期のストリングス系キーボードのほとんどはこの素子を利用してコーラスアンサンブル効果を得ていた。ただし多くの素子を通過するためノイズが多くなるのが難点であった。

 


・ピッチ・トゥ・ボルテージ・コンバーター (Pitch To Voltage Converter)

 FVコンバーターの項参照。

 


・ピッチ・ベンダー (Pitch Bender)

 ホイールやジョイスティック等のコントローラーを使い音程を上下にずらすこと。

 ギターのチョーキングに似た効果をシンセサイザーで出すことができる。たいがいは鍵盤部の左サイドについている。

 略してベンダーという事も多いが,ローランドの製品などではピッチ・ベンダーにもモジュレーション・コントロールにも利用できるレバーの事をベンダーと呼んでいる場合がある。

ピッチ・ベンダーを利用したチョーキング・フレーズ。

 

 


・ピッチ・ベンド (Pitch Bend)

 弾いた音程の少し下(または上)から正しい音程に徐々にピッチが変化していく機能。オート・ベンド、オート・グライドと呼ぶ事もある。

 またはピッチ・ベンダーを使って演奏中に音程を上下に動かし、ギターのチョーキングの様な効果を付けて演奏する事。

 


・ビブラート (Vibrato)

 LFO などを使って VCO のピッチを周期的に上下させること。

 通常はサイン波によるものをビブラートと呼ぶが,矩形波踞歯状波等によるピッチ・モジュレーションも広義のビブラートとして語られることも多い。F.M. の項も参照。

最初、サイン波によるビブラート、次に矩形波によるトリルのサウンドを作る。

 


・ピンク・ノイズ (Pink Noise)

 ノイズの項参照。

 


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・ファクトリー (Factory)

 工場の意味。

 最近のデジタル・シンセサイザーでは内部のメモリーに音色データを記録できるが,製品の工場出荷時にあらかじめ設定されている音色データもあり,これをファクトリー・プリセットと呼んでいる。楽器にトラブルが発生したときなどには,音色初期化コマンドを使ってメモリーの状態をファクトリー・プリセットの状態に戻してみるのが常套手段だ。

 


・ファイン・チューン (Fine Tune)

 ピッチの細かな微調整をおこなうボリューム。コース・チューンの項も参照。

 


・ファンダメンタル (Fundamental)

 基音の項参照。

 


・フィート (Feet または ’)

 パイプ・オルガンのパイプの長さから来ている言葉。パイプが長ければ(数字が大きければ)出てくる音程は低いということになる。

 通常 8’ を標準音域とし,16’ ではそのオクターブ下,32’ では 2 オクターブ下,逆に 4’ はオクターブ上,2’ なら 2 オクターブ上ということになる。「フィート率」という事もある。

フィート・スイッチを16’/8’/4’/2’に切り替えたサウンド。

 


・フィクスド・フィルター・バンク (Fixed Filter Bank)

  MOOG のモジュラー・シンセサイザー等についているフィルター。

 通常の VCFカットオフ・フレケンシーによりカット/強調したい周波数をコントロールできるのに対し,フィクスド・フィルター・バンクでは可変できる周波数が固定されている。したがってこのモジュールには CV インはついていない。

 最近のモジュールでは、このフィクスド・フィルター・バンクに入って来た信号音を各フィルター毎にエンベロープ・フォロワーで音量カーブを検出し、その電圧を出力する機能の付いた物がある。これを利用するとボコーダーを構成する事も可能になる。

 


・フィルター (Filter)

 オーディオ(場合によっては CV )の特定の周波数帯域をカットしたり強調したりするもの。

 通常のシンセサイザーではローパス・タイプのフィルターが搭載されており, VCO で作られた音の高域をカットしてサウンドを作っていく。

 


・フィルター・カプラー (Filter Coupler)

  MOOG のモジュラー・シンセサイザーにあるモジュール。

 ローパスハイパスの2つのフィルターの信号を合わせてバンドパス(またはバンド・リジェクト)の特性をもつサウンドを作り出すことができる。

 


・VCA (電圧制御型アンプ)

 Voltage Controlled Amplifierの略。

 制御電圧入力にかける電圧の高低によって出力される音の音量が変化する。高い電圧をか ければ大きな音に,低い電圧なら小さな音が出て来る。一般的には VCF の出力信号がこのVCAに接続される。

 また,LFO 等の制御信号の大小をコントロールするためにも利用される。

 シンセ講座の「"VCA" 」の項目も参照の事。

 


・VCF (電圧制御型フィルター)

 Voltage Controlled Filterの略。

 入力の音声信号の音色を,制御電圧の高低で変えることができる。一般のシンセには高域成分をカットするローパス・タイプのフィルターがついているが,逆に低域をカットするハイパス・フィルターや,高低の両域をカットするバンドパス・フィルターを装備している機種もある。

 ローパス・フィルターの場合,VCF に高い電圧をかければ,入力の音はそのまま出力に現れ,低い電圧をかければ入力の音色は柔らかくなって出力される(入力側の音色が固い音だった場合)。一般的には VCO からの信号がこのVCFに送られる。

 シンセ講座の「"VCF" 」の項目も参照の事。

 


・VCO (電圧制御型発振器)

 Voltage Controlled Oscillatorの略。

 シンセサイザーの音源部分。制御電圧( CV )入力にかける電圧の高低によって出力される波形の周波数が上下する。高い電圧をかければ高い音程が,低い電圧なら低い音程が出力される。

 制御電圧と出力される周波数の関係は V/Oct (ボルト・パー・オクターブ,ローランド/ MOOG /ARP 等)と, Hz/V (ヘルツ・パー・ボルト,ヤマハ/ KORG )の 2タイプがある。世界標準としては V/Oct が利用されているが,60〜70年代の電子技術ではこの方式で安定した音程を作り出すのは難しかった。

 シンセ講座の「"VCO" 」の項目も参照の事。

 


・V-Trig

 ゲート信号のタイプのひとつで、鍵盤を離した時に 0V、鍵盤を押した時に電圧が上がる(5 〜 10V くらい)タイプの物を V-Trig と呼ぶ。V は Voltage の意味で、一般的なシンセサイザーはこのタイプのゲートを使用している。

 古い Moog や Korg ではこれと電圧の出方が逆の S-Trig を使用しているため、接続の際には確認が必要である。

 S-Trig の項も参

 


・VC...

 シンセサイザーでVCで始まる言葉はVoltage Controlled(電圧制御型)の略称である。

 通常は VCOVCFVCA がそれにあたるが,機種によってはVCEG(ボルテージ・コントロールド・エンベロープ・ジェネレーター)等を装備しているものもある。

 


・フェイズ・シフター,フェイズ,フェイザー (Phase Shifter,Phase,Phaser)

 位相の項参照。

 


・フォー・ポール (4-Pole)

 フィルターの特性の表わし方。

 1ポールあたり -6dB/oct の特性なので,4ポールのものは -24dB/oct の特性となる。トゥー・ポールの項も参照。

12dBと24dBの特性をもつフィルターで、それぞれ2回ずつカットオフ・フレケンシーを動かしてみる。次に同じ事をレゾナンス5でやってみる。

 


・フォルマント (Formanto)

 音の特定周波数帯にあるピークの事。

 このピークの位置によって音色が違って聞こえる。

 


・フッテージ (Footage)

 パイプ・オルガンから来た言葉で,フィート率と同じように,オクターブごとの音域を数字で表わしている。

  MOOG の "Opus-3" のオルガン部などではオクターブ・バランス・ボリュームがフィートの代わりにフッテージと表示されている。フィートの項も参照。

 


・プライオリティ (Priority)

 ノート・プライオリティの項参照。

 


・フランジャー (Flanger)

 音声信号を時間的に遅らせ(実際には LFO で遅延時間を揺らし),元の音とミックスすると得られる効果。フランジング効果とも言う。

 音が回ったような効果が得られる。シンセサイザーには遅延時間を電圧で制御できるフランジャー・モジュールを装備しているものもある。

 同様の効果にコーラスがあるが、遅延時間はフランジャーの方が短めに設定する事が多い。

Minimoog のアウトにフランジャーをかけてみる。最初フランジャーはオフ、次にオンにする。

 

 


・プリセット (Preset)

 メーカー側であらかじめ音色が設定されたスイッチ。

 初期のシンセではオルガンなどと併用するため,複雑な音作りができない代わりに操作がシンプルなプリセット・タイプのものも多かった。現在のデジタル・シンセのようにメーカーのプリセット音を加工して音作りをするというようなことはほとんどできなかった。

 


・フレケンシー (Frequency)

 周波数の項参照。

 


・フロッピー・ディスク (Floppy Disk)

 コンピューターのデータを記録する磁気ディスク。

 初期の "Fairlight" や PPG WaveTerm などでは8インチのものが,その後5.25インチのものが(Emuなど),現在では3.5インチのものが主流となっている。サイズは小さくなったが技術の進歩で記憶容量は現在の方が多い。

 初期 Fairlight の8インチでは約1メガ・バイト,Emu などの5.25インチで512キロ・バイト,現在の3.5では1.2メガ・バイト程度である。

 


・フレケンシー・モジュレーション (Frequency Modulation)

 F.M. の項参照。

 


・フーリエ変換

 全ての音を非常に単純な音色であるサイン波の複雑な集合体とみなし,音を解析してそれがどのような周波数のサイン波が,どのくらいのレベルで混じっているかを分析する。これをフーリエ変換/フーリエ解析(Fourier transform)と呼んでいる。

 解析結果を利用して逆に音を合成したりできる。PPG の Wave Table(ウェーブ・テーブルの項も参照)はフーリエ変換により得られたデータを元に音源テーブルを作成している。

 また "Fairlight" や Synclavier にも同様の機能がある。

 


・分周器

 ディバイダーの項を参照。

 


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・ヘルツ (Hz)

 周波数の項参照。

 


・ベンダー (Bender)

 ピッチ・ベンダーの項参照。

 


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・ホイール (Wheel)

 輪の意味。

 ピッチ・ベンダーモジュレーションの深さを調整するコントローラーとして鍵盤左サイドについている機種が多い。シンセサイザーの初期からホイールを搭載した代表的な機種としては "Minimoog" がある。トーン・ホイールの項も参照。

 


・ボイス (Voice)

 1.人の声。

 2.シンセで鳴らせる音の数。

 3.音色の名前。

 


・方形波

 矩形波の項参照。

 


・ボコーダー (Vocorder)

 人間の声を電子的に解析し,それを楽器で疑似的に再合成して音を作るもの。

 人の声そっくりにはならないが,ロボット・ボイスを作ったり一人で和音のコーラス・パートを演奏することができる。

 ウェンディー・カルロスが映画『時計仕掛けのオレンジ』で使用したことで有名になった(このときは MOOG のモジュラー・シンセサイザーでボコーダーをシミュレートして音を作っている)。他にも YMO のテクノ・ポリスのイントロやクラフトワークのロボットなどの合成ボイスが有名である。

ボコーダーのサウンド。ネタが無かったので手元にあったデッキのマニュアルを読んでみた。

 

        クラフトワークのアルバム色々

ボコーダーの使われている初期のアルバム


・ポラリティー (Porality)

 極性のこと。

 シンセサイザーにあるポラリティー(又はポラリティー・スイッチ)は,入ってきた信号の極性を±逆転させるものである。エンベロープ・ジェネレーターの信号の送り先に良くついているスイッチである。

最初はポラリティーを+にしたサウンド、次に同じセッティングでポラリティーをーにしたサウンド。

 


・ポリフォニック (Polyphonic)

 和音の意味(正確には多音)。

 シンセサイザーでは和音の出せるタイプのものをいう。反対の言葉はモノフォニックで,単音のことである。

 初期のシンセサイザーはほとんどがモノフォニックであったが,コンピューター技術の発達にともないポリフォニック・シンセサイザーが一般的となっていった。

 


・ポール (Pole)

 フィルターの特性を表すときに使われる言葉。

 1ポールあたり -6dB/oct の特性となっている。通常のシンセは -12dB/oct か -24dB/oct の特性であり,2ポール(トゥー・ポール)か4ポール(フォー・ポール)のフィルターを使用しているということになる。

 OberheimのXpander のようにフィルターのポール数を切り替えられるシンセもある。

12dBと24dBの特性をもつフィルターで、それぞれ2回ずつカットオフ・フレケンシーを動かしてみる。次に同じ事をレゾナンス5でやってみる。

 


・ポルタメント (Portamento)

 音程が(ピアノのように)段階的でなく、連続的に変化すること。

最初、ポルタメント無しで、次にポルタメントありで演奏。


・ボルテージ・クォンタイザー (Voltage Quantizer)

 クォンターザーの項参照。

 


・ボルテージ・プロセッサー (Voltage Processor)

 シンセの CV 供給源のモジュール。

 例えば、あるモジュールに追加で +3V の電圧を足したい、といった場合にこのモジュールからの電圧を使用する。

 


・ホールド (Hold)

 保持の意味。

 ホールド・スイッチを押すと,鍵盤を押し続けるのと同じ効果を得られる。サンプル&ホールドの項も参照。

 


・ホールド・タイム (Hold Time)

 鍵盤から手を離してもホールド・タイムで設定した時間だけエンベロープ・ジェネレーターゲート信号を送る機能。

 


・ホロウ (Hollow)

 表面のくぼんだ,空虚な、の意味。

 クラリネットのサウンドを、このように表現することがある。

 シンセサイザーでも矩形波系(クラリネットの音色を作る)の音をこのように呼ぶことがある。

 


・ホワイト・ノイズ (White Noise)

 ノイズの項参照。