QLOOKアクセス解析
Analog Synth 開発プロジェクト
Shopping, Education and Fun!

複数のアナログシーケンサーをシンクして使う(パラレル編1) :

 1台のシーケンサーでは多くて4列くらいの CV しか出力できませんが、複数のシーケンサーをパラレルに接続して使い、それらを Gate 信号でシンクさせながら使う事で多数のモジュールをコントロールする事ができます。

 今回の概要は以下のような感じです。


 アナログシーケンサーは内部のクロックジェネレーターでステップを進めますが、ほとんどのシーケンサーは外部からの Gate 信号でステップを進める事も可能です。これらのコントロールインの名称は「Gate In」「Trig In」「Shift」 等様々ですが、機能は同一で Gate 信号が一つ入ればステップが一つ進むという単純なものです。ここでは「Trig In」という言葉を使って説明を進めたいと思います。


 今回はマスターシーケンサーに Roland System-100M の 182 を使い、その Gate Out をパラレルに分岐して、もう一台の 182 の Trig In と Moog 960 シーケンサーの Shift In に入れて各シーケンサーを同期させる実験をしてみましょう。

 これらを接続すると8ステップなら 182 一台が 8 x 2 列、960 が 8 x 3 列ですから、トータルで8ステップ x 7列のシーケンスになりますし、16ステップ x 2列+8ステップ x 3列といった組み合わせも可能です。

 接続先は CV でコントロールできるモジュールであれば、なんでも OK です。ここでは Attack TimeDecay Time が CV 制御できる Voltage Controlled Envelope Generator と、ポルタメントタイムのコントロールができる System-100M の 165 モジュール、そして応用1でも説明したように VCF の Cutoff Frequency をコントロールして、4つのシーケンスに変化を付けてみたいと思います。

 今回、演奏させるフレーズは以下のような感じです。

SequenceTest10

 一段目のフレーズには音程用、Attack Time コントロール用、Decay Time コントロール用の3列を、二段目のフレーズは VCF の開き具合をコントロールするために1列を(音程は鍵盤からの KCV でコントロールします)、三段目のフレーズには音程用、ポルタメントタイムのコントロール用の2列を、四段目のフレーズには VCF の開き具合のコントロールに1列を使用し、計7列となります。

 今回 Voltage Controlled Envelope Generator には Doepfer の A-141 VC ADSR を使用しています。モジュールの機能は簡単で、Attack の時間や Decay の時間を CV で制御できるわけです。

a1411

 Voltage Controlled Envelope Generator は一音毎にエンベロープカーブを CV コントロールできるわけですから、フレーズに表情を付ける事が可能な便利モジュールなので、予算的/ラックのスペース的に問題なければ買っておいて損のないモジュールだと思います。

 今回は1台目のシーケンサーの CH-1 の CV で Attack Time を、CH-2 の CV で Decay Time をコントロールしています。なお、ビデオでも解説しているように私が使用しているモジュールには少々手が加えてあり、スイッチをオンにすると Decay(上記写真では CVD)の CV が Release(同 CVR)にも行くようになっています。

 ビデオでは1台目のシーケンサーで先に Attack Time と Decay Time をセットし、次に2台目のシーケンサーの CH-1 でピッチをセットしています。ビデオを見れば分かるように無表情だったシーケンスに抑揚が付いて面白い感じになります。

 なお、Envelope Generator の動作はシーケンサーの Gate Time の設定によっても大幅に変わりますから、色々な組み合わせを試してみると良いでしょう。



 以上のような説明をまとめているのが以下の動画です。