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Analog Synth 開発プロジェクト
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アナログシーケンサーの応用2 :

🔴シーケンサーで VCA をコントロールして音量を変える:

 次にシーケンサーからの CV で VCA を使い音量をコントロールする場合を考えてみましょう。


 概要は以下のような感じです。

 この場合、VCF の時のように単純にシーケンサーの CV を VCA につないでしまうと、CV の電圧が0Vよりも高い状態になっている時、VCA が開いてしまい、音が出てしまいます。こういった時には、VCA を2つ使います。この方法には2通りあります。


🔴「PARALLEL」モードで VCA をコントロールする方法1:

 まず第1番目は VCF と VCA の間に、もう一つ音量制御用の VCA をかます方法です。この方法を下図に示します。

AnSeqRow2VCFActrl2


 この方法の利点と問題点は以下のとおりです。


・利点:
 VCA 1 で単純に音量の大きい/小さいだけをコントロールし、VCA 2 ではそれに対して Envelope Generator で Attack や Decay を付けているだけなので、音量の変化の仕方を把握しやすい。

・問題点:
 Audio 信号が2つの VCA を通過するため、音質が若干落ちる。



🔴「PARALLEL」モードで VCA をコントロールする方法2:

 次に2番目の方法として、Envelope Generator の出力電圧を VCA に入れ、その電圧の高さをシーケンサーからの CV でコントロールする方法があります。

 この方法を下図(2a)に示します。

AnSeqRow2VCFActrl3



 この方法をさらに進めたパッチング方法を下図(2b)に示します。

AnSeqRow2VCFActrl4

 このパッチング(方法2b)では、上記のパッチで VCA だけに送っていたエンベロープ電圧を VCF にも送っています。その結果、音量の大小と共に、音色も変化させる事ができます。

 特にこの方法では VCF にかかるエンベロープ電圧の高さの幅が変化して音色差を作るので、より繊細な音色変化を得る事が可能となります。

 方法2bで VCF に送られる Evelope Generator の電圧を下図に示します。

AnSeqRow2VCFActrl5



 ただしこの方法にも利点と問題点があります。


・利点:
 Audio 信号が1つの VCA しか通過しないので、音色の劣化が避けられる。Envelope の電圧を VCF 等に使用した場合、より自然な電圧カーブが得られる。

・問題点:
 Envelope Generator の出力電圧の高さを VCA でコントロールするため、結果が把握しにくい。特に VCA のモードが Linear ではなく Exponential にセットされている場合には、Envelope の電圧も Exponential に変化してしまうため、非常にコントロールが難しくなる。またメーカーによる VCA の特性の違いによっても、結果は異なってくる。



 VCA で音量変化を付ける場合、このような2つの方法がありますが、メーカーは前者(VCA を2つ通す方法)を推奨しているケースが多いと思います。私も Midi > CV の変換でアナログシンセの音量制御をする場合には、この方法で音作りをする事が多いです。理由は数値入力した値が VCA の音量変化と Liniar(直線的)に対応しているので分かりやすいからです。

 ただし、今回の例のようにアナログシーケンサーを使っている場合には、音量の変化度合いをボリュームで直感的に把握できるので、後者のやり方もありだと思います。特に VCA のカーブを Exponential にした時の鋭い音量変化を得られるという点は、苦労をしても替え難い魅力があると思います(デジタルシーケンサーから数値でコントロールしようとすると、値が1変わっただけで、カーブが極端に変わってしまうポイントが出てくる)。



 以上の VCA 操作をまとめた動画を以下に掲載します。