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アナログシーケンサーの応用4 :

🔴CH-2 でゲートの長さをコントロールする:

 前ページではシーケンサーの CV CH-2 でステップの長さをコントロールしましたが、今度はゲート(Gate)の長さをコントロールしてみましょう。

 ゲートの長さがコントロールできれば、フレーズにレガートやスタッカートといった抑揚表現を付ける事ができます(Envelope Generator の設定にもよりますが…)。


 ゲートタイムをコントロールすると大体こんな感じになります。


 ゲートタイムの長さはシーケンサーのステップを進めているクロックジェネレーターのパルス波の幅で変えられます。パルスの幅が広ければレガートに、狭ければスタッカートになります。

 この概念を以下に示します。

AnSeqGtTimeScore


 ゲートタイムの長さを変えるには、シーケンサーのクロックジェネレーターがパルス幅を変えられる Pulse Width Modulation(PWM、パルスワイズ・モジュレーション)に対応している必要があります。残念ながら System-100M のアナログシーケンサー 182 には、この機能がありません。

 こういった場合、この機能を持つ VCO の発振周波数を下げて LFO にして、クロックジェネレーターの代わりをさせる事ができます。

 ただし、VCO の周波数を極端に下げて LFO の代わりをさせると、機種によっては動作に問題が生じ、使えない事があります。例えば Roland の System-700 の VCO は Range スイッチを LO にすると LFO として動作しますが、この状態で PWM を CV コントロールしても上手くいきません。これについてビデオの中で解説していますが、次回の解説で、より詳しい解説と解決方法について述べたいと思います。

 ここでは System-100M の VCO を使って実験してみましょう。



 以下に System-100M の VCO(Dual VCO 112)パネルを示します(写真左)。この機種で PWM は EXT PW MOD と書かれています(図の赤丸)。

 VCO の設定は RANGE を 32' にし、さらに下部にある MOD IN に VOLTAGE PROCESSOR(132)(写真右の赤丸部分)からマイナスの電圧を接続してピッチを強引に下げます。

AnSeqGtTimeVCO   VoltageProcessor


 パッチングは以下の図のように少々複雑になります。

AnSeqGtTime2


 このようにして各ステップのゲートの長さを変える事ができるわけですが、ゲート信号はシーケンサーのステップを進めるためにも利用しているので、あまりパルス波の幅が狭くなってしまうとシーケンサーが正常に進まなくなります。

 また、パルス波の幅が広すぎても、ゲートとゲートの間が短くなるため、やはりステップが上手く進まない事があります。

 この辺の問題を解消するために、VCO のパルス波のアウトに Envelope Generator をかませて、ゲートを強制的に短くしたり長くしたりする方法がありますが、これも上手くいく時と、いかない時があります。


 いずれのケースでもクロックジェネレーターとして使える優秀な VCO または LFO と、ゲート信号として使うパルス波の幅が広くても狭くても確実に動作するシーケンサーを探しておくと後々泣きをみないですむでしょう。



 以上のようなテストを行った動画を以下に掲載します。