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アナログシーケンサーの基本2 :

🔴9ステップ以上(2列以上)のシーケンスを演奏させる:

 (このページは前ページからの続きです。突然ここを見て分からない人は前のページも見てね!

 それでは9ステップ以上(正確には2列以上)のシーケンスを演奏させる実験をしてみましょう。

 まずは概要ビデオを…



 ステップ数が多いシーケンスを演奏させる場合(1列以上のシーケンスを演奏させる場合)、その方法はメーカーや機種によって様々です。

 例えば Roland の製品ではスイッチで簡単にステップ数を増やせますが、Moog の 960 シーケンサーでは特別なパッチが必要です。その代わり 960 では Roland では出来ない面白い演奏をさせる事が可能です。

 今回は System-100M の 182 と Moog の 960 で9〜16ステップのシーケンスを演奏させる実験をしてみます。




・Roland System-100M の 182 で9〜16ステップのシーケンスを作る:

 では System-100M のシーケンサーによる解説ビデオを見つつ、解説をお読みください。


 182 のパネルは以下のようになっています。

AnSeq182info710
182 のパネル概要(前ページと同じ図です)


 前ページで説明した「PARALLEL」モードでは最大で8音 x 2列の CV が出力できましたが、9〜16音の CV を出力したい場合には、モードを「SERIAL」にします。この場合は最大16音 x 1列の CV が出力できます。


 モードが「SERIAL」の時、シーケンサーはまず CH-1(左側の列)の8つのボリュームにセットした CV を順番に出力し、次に CH-2(右側の列)のボリュームにセットした CV を「STEP NUMBER」のロータリースイッチで設定した番号のステップまで出力します。

 例えば「STEP NUMBER」が3の場合には、8+3で11ステップのシーケンサーとして動作します。

 この時「STEP NUBER」のすぐ下のスイッチが「SINGLE」になっているとシーケンサーは一通り演奏すると停止します。

 もしこのスイッチが「REPEAT」になっていればシーケンスは頭に戻って左側の列の1番目の音から再び CV を出力します。

 「SERIAL」のモードでは CV は2つの CV OUT の両方から出力されます。



・Moog IIIc の 960 で2列を使ったシーケンスを作る:

 System-100M ではスイッチひとつでステップ数が増やし、隣の列に移動することができましたが、Moog の 960 シーケンサーではちょっと難しくなります。解説ビデオを見ながら、説明を読んでみてください。


 Moog 960 シーケンサーは1列に8つのステップを持っていますが、そのどれを演奏するか?は各ステップ下にあるスイッチでセレクトします。スイッチが Skip になっている場合、そのステップは演奏されずに飛ばされるという方式になっているため、Roland のように「何ステップ演奏させるか」というスイッチはありません。この Skip の機能については、後日改めて説明したいと思います。

 Moog 960 では3つの列(ROW A, B, Cx)の切り替えは、以下の写真のような Sequential Switch(シーケンシャル・スイッチ)というモジュールで行います。

SequentialSw


 このシーケンシャルスイッチとシーケンサーの組み合わせ概念図を以下に示します。

Patch


 上記のように、複数の列のシーケンスは、シーケンシャル・スイッチで列を切り替えながら使用する事になります。

 このケースではシーケンサーは1列目が終わると2列目を演奏しますが、もし2列目の途中で頭に戻りたい場合には、さらにもう一つのシーケンシャル・スイッチが必要となります。


 例えば、11ステップで繰り返すシーケンス(1列目の8つのステップが全て Skip されずに演奏され、2列目で3つのステップを演奏する)を作りたい場合には、以下のようなパッチが必要になります。。

oddNumberPatch2


 シーケンサーとシーケンシャル・スイッチの組み合わせはパッチが面倒ではありますが、特定の条件で別な経路へ信号を切り替えるというような使い方もできます。本家 Moog の復刻版や、Moog のクローンメーカーの作るシーケンサーは、この方式をとります。